僕は製造業のメッカ・東京都大田区で育った。油の焼けるにおいがする町工場街だ。大田区は世界的に知られた産業集積地と言われる一方で、メディアは大田区製造業の苦境を報道し、街は年を追うごとに工場を解体していた。ある日、自分の実家も工場跡地に建てられていたことを知った。目の前に広がる工場を気にすることなく暮らしていた自分に「何かすべきことがあるんじゃないか」と思った。アテもなく東京の町工場を訪ね歩いたところ、人生は流れ、群馬の町工場のオヤジさん家で共同生活を始めることに。そして、群馬県太田市を拠点に、町工場と力を合わせて、農業機械のカスタマイズや破損部品の修復依頼を請け負うようになる。顕在化していなかった農業現場のニーズを集めて製造業界に新しい仕事をつくり始める。これは「町工場の加工技術そのものを農業者に向けてアプリケーション化したパイオニア」と呼ばれる男のブログ。
2011/08/31
2011/08/22
A-1グランプリ全国大会最優秀賞〜〜〜!笑
姉さん!まさかの展開です!
以前にこのブログで紹介したおれの群馬の下宿先のハビさん(ユニーク工業/下請の底力)と農業技術通信社主催「A-1グランプリ2011」に出場した結果、大変高い評価をして頂きました〜!笑
おれはプロデュース役として、金属加工のオヤジが農業の世界でどうインパクトを残せるかだけを考えて資料を作ったんだけど、
笑い取ったもん勝ちで、仲間をつくれればいいって話してただけなのに、
関東大会でグランプリをもらってからは、ユニーク工業専務と自称研究者の二人は完全に欲を出してたよ。笑
「優勝が確信できるまで打ち合わせだ!」とか言っちゃってさ、
軽トラの中で繰り出されるおっさんのドヤ顔なんて、二度と御免だゼ!!!
そんなピュアなやり取りを重ねて受賞できた、どたばたグランプリ。
関係者の皆様、本当にありがとうございました。
プランは「農機具カスタマイズ計画」なるもの。
キヨシさん(森下鉄工所)とハビさんが地域の農家さんの要望に協力してきたことを種にして、農工ネットワークのプロトタイプを北関東から立ち上げます、というもの。
すごく重要なテーマであることは間違いないよ。
今回色んな人達と話して、想像以上にニーズがあることが分かったよ。
一言で言えば、農機メーカー頼みのものづくりには限界があるってこと。
会う人みんな農機に対して問題意識を抱えてた。
キヨシさんとハビさんは、近所の農家さんの要望に協力してきた。
今回は、そうやってこつこつ残してきた成果を、ビジネスモデルとして再構築してみただけなんだ。
それが農業界のニーズにはまって受賞につながったわけだけど、
今の日本に本当に必要で、本当に評価されるべきは、
事業じゃなく、地域に寄りそう町工場の姿勢だよ。
自分を活かせる場所はないか?
自分が貢献できることはないか?
一つの場所に閉じこもることなく、常にフットワークを軽く。
現場の声と社会の変化に対応していく姿勢こそ、おれはグランプリだと思うんだ。
キヨシさんハビさん、これからも頑張ろうぜ。
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